食品機械用潤滑剤とは

食品に対する安全性への取り組みには、多くの関心が集められています。
そのため、食品を提供する企業様では、製品の品質、安全性への取り組みが企業力を表しており、ブランドイメージへも大きく影響しています。
その対応策として、安全管理・品質管理の安全管理⼿法HACCP等の手法が取り入れられています。
HACCPでは、⾷品⼯場内で使用される潤滑剤への考え⽅の優先順位は,(1)潤滑剤を使用しない(2)潤滑剤が漏れない・触れない対策(3)偶発的接触が許容される潤滑剤の使用となります。
この“偶発的接触が許容される潤滑剤”としては、NSFで規定されているH1グレード登録の製品が基準となっています。
Petro-Canada Lubricantsでは、H1グレードの登録だけでなく、多くの製品でKosher(コーシャ)・Halal(ハラル)・ISO21469の認証も取得しています。

NSFガイドライン

H1偶発的に⾷品に触れる可能性がある箇所で使用できる潤滑剤
H2⾷品に触れる可能性がない箇所でのみ使用できる潤滑剤
3Hグリルやフライパン等の上で焦げ付きを防ぐために使われる植物油等,直接食品に接触する目的で使用されるもの
HT1偶発的に⾷品に触れる可能性がある箇所で使用できる熱媒体油

♦ H1:原材料はFDAが規定する21CFR 178.3570に記載された物質およびGRAS物質のみを使用して製造された潤 滑剤。
♦ H2:H1規格の条件は満たさないが,鉛化合物などの明らかに⼈体に有害である物質を含まない潤滑剤。
♦ HT1:原材料はFDAが規定する21CFR 178.3570に記載された物質,172,182,184で規定された物質のみを使用して製造された熱媒体油。
♦ ISO21469:NSFでは製造過程・ラインに関しての規定は何も存在していなかったため、原材料の検証、製品製造⼯程の確認、リスクアセスメントの実施と改善確認などの細部にわたり,⾼度な品質管理を規格化したもの。

また、Petro-Canada Lubricantsでは、この優先順位の(4)として、「潤滑剤の使用を最低限に抑える」ことを提唱しています
Petro-Canada Lubricantsは、食品機械用潤滑剤が単に食品の安全基準を満たすだけでは不十分であると考えております。
食品工場で使用される潤滑剤は、安全基準を満たすだけでなく、その使用する量も最低限に抑えなければなりません。
そのため、PURITY FG製品は、総合的に以下の性能を満たすよう開発されています。

  ● 優れた熱安定性と耐酸化性による長い寿命
  ● 優れた耐摩耗性
  ● グリースに関しては、優れた耐水性
  ● 潤滑油に関しては、優れた水分離性

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